先週末は、観戦ついでに九州ひと回り。
(というか道間違えて、2日間の総走行距離1200km…)
鹿児島と長崎は、また今度な。
で、今週の土日は、家業の手伝い。
ウチの分は、今シーズンこれで最後です。
この後は県南のハウスものが出回り、8月に入るとウチの露地ものも収穫に入ります。お盆・御中元の需要がひと段落したら、次はまた来年へ向けての貯蔵用を収穫、次のハウスものが出回る3月まで、ボチボチと出荷を継続。長期の保管に伴い、傷んで出荷できない物もそこそこの量になります。本来は夏場だけの季節もの、1年間を通して出荷するために色々とやってるんですよ。
スダチなんてまぁ嗜好品ですが、だからこそ好きな人には堪らんのです。
そんな作業の手を休めて昼ご飯の途中、N○Kのお昼のニュース。
「規格外農産物」需要高まる…何の為の、誰の為の規格化かと。
規格化により、作物の品質向上へのモチベーションに。
規格化により、機械化による農作業の省力・効率化が可能に。
規格化により、作物のパッケージング・梱包が簡単に。
規格化により、省スペース・高効率な輸送が可能に。
(以下思いつかないから省略w)
どれもこれも、遠くにいらっしゃる消費者様に、安全で新鮮な農産物を、速く安くお届けする為じゃないのか。安けりゃ何でもいいってのかよ。農家の努力なんて不要だって言うのかよ。何だよ、それ。
そんなに言うなら自分で家庭菜園でも、プランター農園でもやってみろってんだ!
今でも規格外を売る農産品直売所の影響で、スーパーや小売店も売れなくなった規格品の値段を下げざるを得ず、卸値も下がるし結果農家の利益も減る。だからって規格自体を無くしてしまうと廃棄が減って生産量は増えるだろうが、農産品全体の価格が下がってしまうので、農家として嬉しい事なんてどれほどの物でもない。さらに収穫・出荷の手間は増えるわ輸送コストは増すわ、輸送中の品質低下や鮮度維持の限界も低くなり結局廃棄につながる。規格外品なんてのは、それこそ先に書いたように生産地の直売所に来て買ってってくれればよし、売れ残れば加工原料にまわしたり、知人にあげたり、自宅で消費するなりして、最終的に残れば廃棄するしかないけど。
…とか言えるのも、ウチが多品種少量生産の中小農家だからだろうな。
出荷量の多い大規模農家や株式農園なんかだと、規格外品の絶対量も多くてまた話が変わってくるのかも。
何だかんだと言ってるが、でも結局最後に思うのは、
現在の消費者に蔓延してる低価格志向は異常だ、という事。
それが普通の値段、従来通りの値段であっても売れない。より安い物が現れると、ついそちらに目が行ってしまう。その商品が、安値だけを取り柄に仕入れられた海外産であっても、大した意識もせず。国内の農業は価格競争に押され競り負け徐々に衰退、結果食料自給率も低下。
よく言われるけど、ホントに自分の首絞めてるってのを自覚して欲しいよ。
…なんて長文書いてたら日付変わっちゃったw
ウダウダ言いたい事書いてるけど、農家の跡取り予定な若者の戯言ですので。
ではオヤスミナサイ。
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2010/03/08(Mon)00:55
>国内の農業は価格競争に押され競り負け
この辺の価格下落は海外との競争というより、単に大手スーパーが
特定の契約農家から直接安く買ってる事が影響してるような気も…。
まぁ何にせよ、昼に見たニュースにポンと感想&意見文書いてるだけなので
調査不足ですな。
No.1|by aki|
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